移住者なつみんの田舎暮らし

名古屋のベッドタウンから富山県南砺市に移住をした私の田舎暮らしをご紹介します。

『普通』が普通ではなかった件

富山県南砺市に移住をして丸2年。

南砺市アイ語る師を名乗って、

ツイッターやインスタ、ブログに投稿してるけど、

まだまだ知らないことが多いです。

     

こんばんは。

南砺市アイ語る師 移住者なつみんです。

     

私が暮らしている富山県南砺市の福光地区では、

加賀百万石の殿様にも献上していた

伝統的な製法が受け継がれた干し柿が作られています。

     

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昔ながらの狭掛け(はさがけ)で作られている世界で唯一の風景

 

つい最近テレビで見た

他県の干し柿農家の作業風景に驚きました。

     

ビンゴゲームで使うガラガラを巨大にした装置の中に

干した柿を何十個も入れてガラガラしてた!!

     

     

何だ!この作り方は!!

     

     

干し柿を作る為の柿は全て渋柿です。

渋みの元の水溶性の渋(タンニン)は、

乾燥することによって不溶性に変わる為に

(口の中で溶けないから渋くなくなる)

甘くて美味しい干し柿になるんです。

     ↓

だから、柿の中の水分が均等に抜けていなければならない

     ↓

だから、干している過程で揉むと言う作業をしなければならない

     

のだそうです。

     

富山県南砺市福光で作られ

『富山干柿』のブランド名で販売されている干し柿は、

渋柿の中でも一番渋いと言われている『三社柿』で作られてます。

     

作業工程の中で

味を決める為の一番重要な揉む作業は、

全て手もみで行われます。

     

何千個であろうと全てです。

     

実は私は移住前には、

干し柿をほとんど食べてなくて、

      

干し柿は、

渋柿の皮を剥いて干しておけば甘くなるものだと、

それなのに値段が高いなぁと思ってました。

     

2年前に富山県南砺市に移住をして、

味を均等にする為に揉む作業が必要だと知って驚きました。

     

干してある柿をひとつずつ、

それも一度だけではなく

何回にも分けて揉みながら乾燥させる⁈

     

何て気が遠くなる作業何でしょう!

     

甘くなりますように

美味しくなりますように

贈られた人が喜びますように

     

祈りにも似た作業を繰り返し

甘くて美味しい干し柿になる。

     

知らなかったなぁ。

干し柿って、

愛のかたまりなんだなぁと感動しました。

     

で。

その作り方が普通だと思ってました。

    

普通ではなく、

【富山干柿】が特別だったんですね!!

     

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富山干柿ブランドの干し柿は、

お歳暮などの贈答品として贈られるほどの

高価な値段なのです。

     

でも、

高いのには高い理由があるって知って欲しくて。

     

     

長くなりました。

     

以上、

今日も南砺市アイを語る移住者なつみんでした。